プロフィールムービー制作で、いちばん時間がかかるのが「写真選び」です。
手作りする人も、プロに依頼する人も、写真選びは必ず自分でやらなければいけない作業。
そしてプロフィールムービー全体のクオリティを左右するとっても重要な行程です。
はじめに流れとコツを把握して作業を進めれば、作業時間の時短にも繋がります。
やみくもにはじめる前に、まずは流れを確認してから進めていきましょう!
はじめに「プロフィールムービーを作る目的」を考えてみる
制作にとりかかる前に、なぜ「プロフィールムービーを上映するのか?」を考えてみましょう。
プロフィールムービーは、新郎新婦が生まれ、それぞれの人生を歩み、二人が出会い、結婚式を迎えるまでを振り返り、その大切な日々をともに過ごした家族・友人・職場の方々に感謝を伝えるムービーです。
誰が見ても「二人が今日(結婚式)までにどんな人生を歩んできたか?」がわかるムービーになるよう心がけましょう。
プロフィールムービーはその名の通り「新郎新婦のプロフィールを紹介するムービー」です。
例えば、新郎側の親戚・友人・職場関係の方は、新婦に会うのも今日が初めて、もしくは、会った事はあるけど、どんな人生を歩んできたかを知らない場合がほとんどではないでしょうか?新婦側のゲストも同様です。
これまでお互い生きてきた中で、継続してずっと関わりがあるゲストはおそらく限られているはず。
プロフィールムービーを通して新郎新婦が、
- どんな幼少期を過ごし
- どんな学生時代を過ごし
- どんな仕事に就き
- そしてどうやって二人は出会ったのか
が、すぐにわかるような映像になると良いですよね。
新郎新婦のこともよくわからず、ゲストとの繋がりも見えない「スライドショー」になるか、それとも、新郎新婦の人柄もよくわかり、ゲストへの感謝の想いが詰まった二人らしい「プロフィールムービー」になるかは、まずは「写真選び」に掛かっています。
単なる「スライドショー」にならないようにするにはどうすれば良いか?
以下の手順で確認していきましょう。
プロフィールムービーの構成を知る
まずはプロフィールムービーの構成を把握しましょう。その上で、どういった手順を踏むと制作がスムーズになるかをご紹介していきます。
プロフィールムービーの構成を確認

一般的なムービーの構成(流れ)は、
(1)オープニング演出※1→(2)新郎生い立ち写真→(3)新婦生い立ち写真→(4)ツーショット写真→(5)エンディング演出※2
※1 オープニング演出 映像の冒頭から、いきなり新郎の紹介が始まると、見ている側がついてこれなくなります。 見る側に心構えをしてもらうために、冒頭は、2ショット写真に合わせて二人の名前や映像タイトルなどを表示する演出パートを作ります。
※2 エンディング演出 映像の最後は「未熟なふたりですが これからもよろしくお願いします」など締めの言葉を入れるなどして、 最後が締まるような演出パートを作ります。
使用する「写真の枚数」を決める
映像の構成(流れ)を理解したら、手始めにプロフィールムービーに入れる写真の枚数を決めましょう。
プロに依頼する場合は基本的には基準の枚数が決まっているので、新郎・新婦・ツーショット、それぞれの基準枚数を確認しておきます。スタンダードな枚数は、新郎10枚、新婦10枚、ツーショット10枚の合計30枚です。
なお、プロに依頼する場合は、写真枚数を増やす場合でも上限の設定(例えば、新郎、新婦、2ショットの上限枚数は各15枚まで)があることが多いと思います。
その上限枚数を目安に、まずはざっくり写真を選び、さらにそこから取捨選択の吟味をしていけば良いかと思います。
対して、自作の場合は枚数の制限がないため、写真枚数を決めずに進めると予想以上に枚数が多くなってしまいがちです。枚数が多すぎると情報量が多くなり、映像も長尺になりますので、見ている側が疲れるような映像になりかねません。枚数はプロの業者が採用している30枚を基準にして、多くても50枚以内に収まるようにするのが得策です。
自作の場合も、最初に新郎15枚、新婦15枚、2ショット15枚などと、一旦、枚数を決めてから選別を始めるのがいいでしょう。
順番を決めながら写真を選別する
一旦、枚数を決めた後、とりあえず写真を手元に集めてみると、おそらくまだ決めた枚数以上の写真があるかと思います。次に、そこからさらに選別をしていくことになりますが、すでにある程度、決めた枚数に近い数まで選択ができていたら、そこからは写真の順番や流れ(ストーリー)をイメージしながら進めていくのが良いでしょう。
まず、オーソドックスな写真の並びは次のようになります。
- 乳児期(生まれた時や赤ちゃんの時)
- 幼少期
- 小学生時代
- 中学生時代
- 高校生時代
- 大学生や専門学生の時代
- 社会人(現在)
上記それぞれの年代の写真があれば、これまでの歩みを一通り、わかりやすく構成できます。各年代の写真が十分にある場合は、まずは、各年代で1枚は選択するようにしてみましょう。
そうやって、上記の通り各年代の写真を1枚づつ選んだとしても、その時点での枚数はまだ7枚となりますので、残りの写真は当日のゲストとの思い出に厚みが出るように調整するのが良いと思います。
例えば、大学時代の友人ゲストが多い場合はその時代の写真は2枚にする、親族ゲストがメインの場合は、幼少期などの親族との写真を多くするなど、配分を調整しながら選別を行えば良いでしょう。
それでも、どうしても写真の選択に迷った場合は、先に次の「写真につけるコメントを考えてみる」を行ってみてください。
写真につけるコメントを考えてみる
一旦、写真が決まったら、それぞれの写真につけるコメントを考えてみましょう。
この作業も写真を選別するために行うものです。
実際の写真を順番通りに見ながら、コメントを声に出すか頭で思い浮かべながらざっくりと進めるのが良いと思います。また、この作業を行う際は、次のようなことに注意しながら進めてみてください。
必要のない写真や差し替えた方が良い写真などがあぶり出せると思います。
- 写真やコメントの流れに違和感の出るものはないか。
- コメントの内容が前後と似たような内容になってしまうものはないか。
- コメントの思い浮かばないものは無いか。
- 伝えたいこととコメントが結びつかない写真は無いか。など。
もし、該当するような写真があった場合は、その箇所の写真だけを再検討して、再び順番にコメントと写真の流れをチェックしてみましょう。最終的に納得のいくまでこの作業を繰り返すことになりますが、それほどの作業を重ねなくても写真の決定にたどり着くことができるかと思います。
いかがでしたか?
今回はプロフィールムービーの写真の選び方ということで、取り掛かる前に知っておくべき流れをご案内しました。ここでご紹介した行程は、一見、不要なものもあるように感じるかもしれませんが、これらの作業を行うことにより写真の選択も納得のいくものに落ち着くはずですし、次の段階でさらに悩みどころとなるコメント決めの作業もぐっと楽になるはずです。
ぜひ、写真の選択に取り掛かる際は参考にしてみてください。
なお、実際の実例写真を使って、より細かく説明した関連記事もありますので併せてご覧いただけますでしょうか。
ココロスイッチのプロフィールムービーはこちら
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